炎天下に繰り出すのは

備忘録、自省

未来への召喚状

ハノイ2日目のお話です。

 

 地元に帰ると従姉妹が祖母にプレゼントしたという写真集があり、手にとってみるとそれは50年前の石巻の風景だったのだが、まさにそれはその1週間前まで行っていたベトナムの風景そのものだった。それを見て思った事。

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2日目は小雨がぱらつくハノイ市内を観光した。ハノイは仏教の色が濃く残っており、寺院がたくさんあった。漢字を見るとなんだか落ち着いた。

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ホーチミン廟なんかも見たり、ボッタクリタクシーのおじさんがしつこかったり、とにかくたくさん歩き回り疲れて昼過ぎにホテルで休んでいたのだけれども、あまりにも帰るのが早くルームクリーンが入る前になってしまい、清掃のおばちゃんを少し困らせてしまった。邪魔にならないようその間はバルコニーでビールを煽っていた。

少し昼寝したら夕方に差し掛かっていたのでまた旧市街へ繰り出した。

そこで見たのは大教会。この旅で一番感動したかなぁ。外に出てからポケットWi-Fiを忘れた事に気づき、道も複雑だったのでキャッシュに残っていたGoogleマップを頼りに少し迷い気味に彷徨っていると、厚い雲が晴れたように開けた場所に辿り着き、大きな教会が現れた。外観は古かったけれども、混沌の中に荘厳なフランス建築が現れ、ああ、綺麗だなと感動した。

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夜にはタンロン水上劇が有名らしいというのをネットの情報で仕入れていたので、せっかくだから見に行った。けれども、まあ、一回見れば良いかなぁ、という感じ。でも行ったら見たほうがいいと思う。

 

それなりに市内をグルグルしていたけど、移動手段はタクシー。とにかく安い。初乗り80円くらい。だし住所を見せて金を払えば言葉が分からなくても目的地へ連れて行ってくれる。

そのうち慣れてきてgrabという日本でいうUberのようなアプリでタクシーに乗った。特徴的なのはバイクのタクシーもある事。車の半額くらい。ちょっと怖かったけれどせっかくだから乗ってみた。帰って話のネタにしたいし。でも邪魔くさいなあと思っていたバイク軍団の中に入ってみるとかなり気持ちが良かった。運ちゃんも優しかったしね。

 

ここまで言うと普通の話のように思えるけれど、気になるのはそんなに裕福でないバイク乗りもスマホを持ってgrabを使いこなしている事。(現地のガイドが車は関税がかかり日本の値段の3倍くらいすると言っていた。だから金持ちしか乗らない。)

そう、最初の話。50年前の石巻の人たちがスマホを持ってそれでお金を稼いでいる。ハノイに到着していた時から感じていたパワーはこれだったのかもしれない。

 

この国はまだまだ発展の余地がある。そしてそんな国の普通の人たちが最先端の端末を持っている時代。ベトナムの20年、30年後はどうなっているんだろう。

 

最後までありがとうございました。

 

それではひとつよしなに。