炎天下に繰り出すのは

備忘録、自省

ミクロとマクロの距離感

2年前のこと。

僕が野球好きでマリーンズファンなのは高校の頃からフォロワーの人は良く知っていることだと思う。心の中ではずっと好きだったけれど、行動として再燃したのは大学2年からのこと。マリーンズの追っかけを始めた。

小学校の時に何度か球場に足を運んだだけで、それ以来7〜8年くらい現地で試合を見ていなかった。その反動かもしれない。

 

本当に好きかあるいは暇、もしくはその両方のファンは沖縄や九州のキャンプまで追いかけに行く。僕は友達も少なく誰かと遊ぶこともあまりなかったので野球観戦に傾倒した。

 

マリーンズのキャンプは石垣島で開催される。ちょっとだけ遠いけれどそれを見たくて行った。

 

羽田空港を発って那覇空港から乗り継いで1時間。飛行機の中から見ても美しい海、田園風景。ああ素晴らしい。車を借りて、市街地までのサトウキビ畑の中を突き抜けていく爽快感。

 

球場に着いて、を思う存分見て、買いたての一眼レフで選手の動きを追いかけ、練習後はサインを貰って…。2日間くらいはそれに終始したかな。

 

夜になったらゲストハウスの方のオススメの居酒屋で酒を飲み宿に帰って従業員や泊まっている人とゆんたく(お話)をして寝る。その時はゲストハウスはそういう知らない人とコミュニケーションを取る場でもあるし、とりあえず人には話しかける事が大事だと思っていたけれど、今思えば「こいつ鬱陶しいなあ」と思った人もいたかもしれない。これは後の話に繋がるんだけどね。

 

野球を思う存分見てから、3日目だったかな、竹富島という小さな島に行った。ガイドブックやエッセイには道がサンゴのかけらで出来ているとか、コンドイビーチの綺麗さとかについて話していて自分もそれを期待していった。まあ、それは間違いじゃなかったけれども、リゾート化されていて観光客も多いしそういう人向けの店もほとんどだったし、なんだかちょっとガッカリしてしまった。行ったことないけど日光江戸村のような感じかな。コンドイビーチで読書を楽しもうと思ったけどそんな気分にもならなかったし。あとリゾート建設反対の旗。そんなものいらないよ。てか、これ以上リゾート化するなよ。ローカル感を味わいに行ったのに…。でもそんな場所は日本にはもうほとんど無いのかもしれない。

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ネットで調べて行った夕日の綺麗な桟橋で写真を撮っていると1人の中年男性に話しかけられた。その時は話しかけてもらえるのが嬉しかったけど問題はその夜。島唯一のバーでお酒を飲もうと思ったらその男性がいて一緒に飲みながら話した。だけど、僕の話なんか一切聞いてくれない。ずっと自分の話。やっと解放されたと思ったら店主の方に「大変だったね。君は今日のヒーローだよ。」とか「これに懲りずにまた来てね。」とかねぎらって頂いた。側から見てもそう思っていたんだな。だけど昨日の自分もそうだったのかもしれない。

 

あとは、そんなに覚えてないな。本島に1日滞在する日があって、結局車も借りてないしやる事が思いつかなかったから北谷にロッテ対中日の練習試合を見に行った。結局ここでも野球なんだね。あ、あと大学の先輩と偶然日程が同じだったから飲みに行ったな。f:id:nonocoto:20200204232217j:image

 

みんなも、お金と時間に余裕があれば一度は石垣島に行ってみてほしい。そして、どこか一つでいいから離島に行ってみてほしい。八重山の人たちのゆったりした生活に触れ、吸い込まれそうになれ…。山手線が止まることなんて、どうでもよく思える。それは言い過ぎかな。ちょっと気取ってしまったかな。とにかく、島にいる間だけでも大らかな心になれる。そんな時間がたまに無ければな、と僕は思う。あと、相手の立場に立ってお話とかはしてあげないとね。難しいけど。

 

最後までありがとうございました。

それではひとつよしなに。