炎天下に繰り出すのは

備忘録、自省

貴方は時の彼方に消えて 前編

 本当にありがたい事で、僕はその時その時で素晴らしい出会いをする運を持ち合わせている。本当はもっと深く付き合えれば良いのだけど、僕はハードだけは良いものを持っていると思うので好印象を持ってもらえる。広く浅い付き合いも悪いものではない。それは野球や旅でも例外ではなく、その中でも一番印象に残っているのが去年行った石垣島の事。

 

 2年前に続いて2019年2月にも石垣島へマリーンズのキャンプを見に行った。2回目は勝手がわかるので、球場での選手の追いかけ方や街の歩き方もスムーズにいった。

 宿だけは適当にとったゲストハウスだったけれど、これが良かった。やっぱり、木の棒が倒れた方向に行くような旅をしていると旅そのものが歓迎してくれプレゼントをくれる。気がする。

 


 マルボロゴールドをふかしているとサーファー風の日焼けした中年男性が話しかけてくれた。話を聞いたらよくこのゲストハウスに来ているようで、なんと東京のご近所さまだった。

 そんなこんな、話が弾み同い年の大学生も一緒になり夜の市場に行き酒をご馳走してもらった。街は煌びやかすぎず寂しすぎず、ちょうどいい。どこからか三線の音が聞こえて…。石垣島、良いなあ。移住する人の気持ちがよく分かる。

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 さらに夜が更け、ゲストハウスで働いている方とそのお客さん何人かで屋上でお酒を飲んで騒いだ。とても幸せな時間。その時に会った次の日に大東島へ行くと言っていたお姉さんは今でもFacebookでコメントをやり取りしたりしている。

 


 すると同い年の大学生が、「同じ部屋にロッテファンの人いたよ」と教えてくれた。その人も同い年で福岡から卒業旅行で石垣島に来ていたらしい。

 


 酒の勢いもあって、その人に話しかけに行った。その頃はまだヒゲをはやしていたし突然行ったから驚かせちゃったかな。

 


 色々話していると、奇遇な事に次の日に行くつもりだった西表島に彼も行くとの事だった。彼は行きたい場所がいくつかあり、バスで回ると。僕はレンタカーだけ予約して何も考えてなかったから「じゃあ、俺が車運転するから、君が行きたい場所に一緒に行こうよ。」と提案するととても喜んでくれた。僕も嬉しかった。一人旅も良さはあるけど、そりゃ旅行なんて本当は誰かと一緒に行った方が楽しいに決まっている。

 


 次の日、フェリーターミナルで待ち合わせをして島へ向かった。彼とは由布島の水牛車とマングローブのクルーズにまず行った。まあ、何人かで乗り合わせるやつだったし、1人では行かなかったかな。大学生何人かで楽しそうにワイワイしてるのなんて見たら嫉妬するような人間だったし。こういう所で根性が座っていないもので…。だから、本当に運が良かった。

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 それから、島の端から端まで行ってみたり、本州では見られないようなマングローブの景色を眺めたり。とにかく色々行った。

 


 だから別れ際は寂しかったなあ。フェリーが出る時間までついて行って見送りをした。握手までして別れを惜しんだ。だけど、次の日にフェリーターミナルでまた偶然会うなんてね(笑)

 


 彼のおかげで忘れられない一日になった。見ず知らずの僕と遊んでくれてありがとう。

 


 彼は今鹿児島の新聞社で働いていて、この間福岡で試合を見たときに一緒に来ないかと連絡を取った。来てくれる予定だったけれど、残念ながら仕事が忙しくなってしまい来れなくなってしまった。まあ、僕の場合こういうケースが多くて広く浅い付き合いになってしまう。そういう運もあるのかな。でも、いつか一緒にロッテの試合を観に行ければいいなあ。

 

それではひとつよしなに。