こういう時は落ち着いて
今、山梨から帰ってきた。今朝思いついて行った。
というのも彼女に二日酔いという理由で約束をドタキャンされたからだ。お互い予定合わずで一月以上会わず、ドタキャンも何度かされているので何か行動を起こさずにはいられなかった。いつもは黙って我慢しているが今日ばかりはポカリスエットや胃腸薬を買って家に赴いた。しかしインターホンを押しても出ず、電話にも出ない。大して好かれてないのかと半ベソをかきつつ家に戻ったが、予定を埋め合わせるために呼ぶような友人もいないし家にいてもやる事もなく悶々としてしまう。暇すぎるというのはダメだ、よくない事、要らぬ事を考え自滅してしまう。
ストレスがかかると車を借りてどこかに出かけるようにしており、今日もそうする事にした。家に一人でいるよりマシだ。金なんてどうだっていい。
カーシェアで借りた車をかっ飛ばして中央道を山梨方面に向けてひた走りした。やっぱりこれが一番気持ちが良い。晴天と多摩川の源流と少しだけ雪が被った山の景色。ああ、来てよかった。
行こうと思っていた公園が冬季閉鎖になっておりそこだけ残念だったが、これもまあ、話のアクセントになるし良いじゃないか。小菅村の道の駅に併設されている温泉に入って色々な事に考えを巡らせて帰ってきた。帰りの中央道は真っ暗だったので恐る恐る車を走らせた。
帰ってきても返信もされてなかった。ああ、結局俺がまた我慢してしまった。でも家にいるよりずっと良かったと思う。思いつきで遠出するのも大好きだし。家にいたら何回も電話して無視されてただろうな。みっともない。
頭にきたらどこにそのストレスの方向を向けるかを最近考えられるようになってきたと思う。今日の事をこのドライブに向けられなかったらまた要らぬ事を考えてもっとストレスになっていたかもしれない。
今は、まあいいや、どうにでもなれという感じ。明日もどうせ会ってくれないだろうし久しぶりに北陸でも行こうかな。
最後までありがとうございました。
シン・ゴジラをベトナム人と一緒に見ながら
先週、寝る前に突如思いついて今日ハノイに来ている。1人で海外旅行をした事が無かったし、前から色々話を聞いてみて一度は来てみたかった。
早朝に成田エクスプレスで空港に向かい初めて国際線のターミナルに向かった。野球の遠征で国内線は慣れているものの、初めて一人で国際線に乗るので色々戸惑った。
思いつきで飛行機を取ったため不運にもテト(旧正月)の時期に当たってしまい案の定チェックインカウンターには長蛇の列が出来ていたが、何故かハノイ行きだけ列が長く、首都のホーチミン行きは1人も並んでいなかった。何故だろう。
しかも、飛行機は1時間遅れだという。まあ、こんなものかと思った程度だったけど。
6時間半予定のフライトに備えNetflixで何本か映画やテレビ番組をダウンロードしていった。その中のシン・ゴジラを視聴していると隣の年の同じくらいのベトナム人の男性もよっぽど暇だったのか一緒に観ているのに気づいた。ゴジラが暴れるシーンは一緒に観ていたけど作戦を立てるシーンなど僕も退屈していたシーンはパズルゲームをプレイしていた。言葉は違っても盛り上がるシーンは同じなんだね。さりげなく英語で字幕をつけてあげようと思ったけどそれはそもそも無かった。
結局飛行機は2時間ほど遅れてハノイに到着した。7時間にも上ったフライト中に、シン・ゴジラ、すべらない話、吉本新喜劇を観た。
降り際、隣で一緒にシンゴジラを観た青年は日本語で後ろにも出口があることを教えてくれた。日本語勉強してるのかな。もうちょい話せば良かったかな。あと、映画の中でさっきまでいたであろう東京が破壊されていくのを観てどう思ったんだろう。
空港でフォーを食し、タクシーに乗ってホテルまで行こうとしたが、僕の片言でリスニング能力が著しく欠ける英語が通用せず少し困った。しかし地図を見せてなんとか理解してもらいタクシーに乗せてもらった。海外一人旅によく行く人はこういった意思疎通が出来る瞬間も楽しいのかもしれない。僕も実際、色々方法はあったのに一番困りそうな選択肢を選んだし。
ホテルまでの道中、まあ驚いたこと。日本じゃありえない事が沢山あった。超絶アグレッシブ運転。文章にするのも億劫なので箇条書きで羅列したい。
・運転手はウインカーも出さず車線変更を繰り返しかなりギリギリを攻めスピードを出す。
・クラクションが日本の1000倍は鳴ってる。
・原付のノーヘル・複数乗り、もしくはその両方。当たりまえつこ。
・サイドミラーが隣の車に当たってもお構いなし。
・バイク、通行人の巧みな道路横断術。
これだけ危ない運転をしてても一度も事故らない。名古屋走りなんてここの運転をパッキャオだとしたら芦田愛菜みたいなもん。世界一運転が上手いのはハノイの人かもしれない。僕だったら絶対出来ないしやらないな。
ホテルにチェックインをして荷物を置いて、財布と携帯だけ持って町へ繰り出した。
市民の憩いの場という湖の辺りをずっと歩いてみた。昔の新宿もこんな感じだったのかな。めちゃくちゃ汚かったけどそんなのはどうだっていい。
この都市がもっともっと発展していったらどうなるんだろう…。
あと、露店で売ってた焼き鳥、超絶美味かったな…
ビールを飲みもって知らない街を歩くのはいつやっても心地が良い。
明日はガイドが来なくて見れなかった水上人形劇とどこかローカルな店でも入ってみようかな。
それではひとつよしなに。
大海を知らないということ
自分の能力を過信していた時期があった人もいると思う。でも人間ってそんなにたいした事がない人がほとんどだし、僕もその1人。遅かれ早かれ自分は何者でもないと気づいて、人間はそうやって大人になっていくと思う。
僕はプライドが人より高い人間だったので、それに気づくのが少し遅かった。だから他人に傲慢な態度を取ったり見下したりしてしまっていた。本当に恥ずかしい限り。
実家が厳しくこれといったチャレンジをさせてくれなかったので、19の歳で一人暮らしを始めてからたくさんの事をやろうと思っていた。そのうちの一つが青春18きっぷで行く宛てもなく一人旅をする事だった。
切符をどこで買ったか忘れたし、始まりまでどんな気持ちだったかは忘れた。だけど、不安は少しあったと思う。今思えばその程度で、とは思うけど。だって、初めてだったから。その程度でも田舎者の抑圧された家庭で育った19歳には大冒険だったのだ。
とりあえず行った事のない北陸を目指した。昼前くらいに出て夜中に新潟の直江津に着いて、近くの漫喫に泊まった。
朝外に出るとなるほど、太平洋沿岸とは少し空気が違う。少し締まった空気のような感じがした。
1両編成の第3セクターで向かったのは後に何度も通うことになる富山だった。高岡駅に着いて北陸にこんなモダンな街があったんだと思った。結局今の今まで分からずじまいで言葉にもできないけれど富山には僕を惹きつける何かがあったし、実際に3年で10回くらい富山に行った。何かがなければそんなに同じ場所に行かない。
富山に行けば全ての建築物が美しく見えたし、何より立山が本当に美しい。しばらく行ってないけれど富山は自分にとって理想郷に近いのかもしれない。
そんなこんなで2泊くらいして西へ向かった。正直、そのあとの事はあまり覚えていない。金沢で兼六園を見て、湖西線に乗って琵琶湖を見て、京都で伏見稲荷に行った気がする。金沢の駅ビルでゴーゴーカレーを食べてあたかも本店で食べたような気分になっていたような気がする。JR西日本の電車のシートの文化に驚いた気がする。どれもこれも見たことない物でどの場所も素晴らしかったけれど、富山だけ忘れられなかった。
そして、大阪で足のマメが潰れ歩けなくなって、12時間かけて鈍行を乗り継いで東京に帰って初めての冒険(笑)は終わった。
今こうやって書いてみればたったこれだけの事なのだが、あたかも大冒険をしたように、富山に関しては新大陸でも発見したかのように大げさに話して自分は稀代の風来坊になったような気分になっていた。
僕の周りにそういう旅をする人がいなかっただけの話で、普通に考えればそんな人は何万といる。とんでもない旅をしている人たちもたくさんいる。自分の狭い仲間内で話して少しだけ驚いたような顔をされるのが快感だっただけ。
卒論をやっていて思うようになったんだけれど、自分の能力を過信して真面目なテーマにしたはいいものの、思うようなレベルに至らなかった。そこで自分は何者でもない人間だと悟り、受け入れた。そして色んなことにこの考えを当てはめてみて、ああ、あれは高慢だったのとか色々思うようになって旅もそのひとつだった。
今まで人生の要所で中途半端に良い結果を残してきたせいで変にプライドがついてしまったんだと思う。
だから、遅かったけど気づけて良かった。だからこそ今、この旅行を普通の事と思えるんだと思う。
でも間違いないのは、この旅は良い経験だったし、これからの一人国内旅行の始まりとなった。始まりにはちょうどいいくらいだったのかもしれない。
次また書きたい事思いついたら書きます。最後までありがとうございました。
それでは、ひとつよしなに。
始
大学4年になり、授業もほとんどなくバイトも辞めちゃったのでとにかく暇になった。そうなると意識が何かに向かず解放された状態というか、とにかく色んなことに思いを巡らす時間が増えて…。それは今日食べたい物とか上手くいかない人間関係について考えて、暇な癖に感情が揺れ動いたりしてしまって、それはそれで大変なんだけど…「あ、そういえばこんなとこ行ったなあ」と思う事が時々ある。
そんで、GoogleフォトとかTwitterとかインスタとか見返すんだけど、そういったものは短文で伝えなければならないという観念に縛られてしまっているし、かと言ってちゃんと伝えようと長く書くするのも気恥ずかしい感じがする。実際、長文を書いて投稿したのに恥ずかしくなって一言だけに編集しちゃったという事も多々ある。
普段誰かといる時は明るいふりをしてるけれども、家に帰ってくやむ時もある。なにを言いたいかと言うと、実は自分は陽気で社交的なフリをしてるけど、実は根暗で恥ずかしがりだったりするんです。
でもネットで出会った人たちってまた違って、自分の思ってることをちゃんと言えたりする。何故かは分からないけど。だからこれはバーチャルな繋がりの人たちだけに見てもらう、社会的なコミュニティとは切り離したところでこれは隠れて書こうと思うんです。
それで最初の話に戻るけど、自分自身も思い出す意味合いも込めて大学時代に行ったとこを思い出した順に書いていこうかななんて思う。昔はどう思ったか忘れたけど今はどう思うかとか、忘れないうちに感情をつぶさに書いてみたり。感情は反芻する事が大事だと思っているので。
お気に入りの写真貼っておきます。
では、ひとつよしなに。